Live At The Troubadour |
今回はライブ後半で歌われた"Up On The Roof"です。
この曲はおなじみゲリー・ゴフィンとキャロル・キングの共作で,ドリフターズ1963年のヒット曲です。
DVDの中でキャロル・キングは「私が作った中で2番目に古い曲よ」と言っていましたが,当時彼女はまだ歌手としてではなく,ソングライターとして有名でした。
さて,ライナーノーツを読むと,こう書かれていました。
ダニー(・コーチマー)がキャロルに自分の曲をやるように背中を押していたんだ。で,私はライヴで「アップ・オン・ザ・ルーフ」をどうしても歌って欲しいって言い張ったんだ」と,ジェイムスは思い起こす。
本当に心温まる素晴らしい演奏で,ジェイムス・テイラーが歌って欲しいと言い張ったというのもうなずける気がします。
DVDを見ていると,曲の後半でなぜかぐっと感情がこみ上げてきました。
二人とも若いときほどは声が出ていないかもしれない,けれどそれを超える何かが心を揺さぶる,そんな歌声でした。
一人でも多くの人にこの歌声が届きますように。